令和7年9月8日メッセージ(一般経過報告)
令和7年第3回広野町議会定例会 一般経過報告(原文のまま)
本定例会に提出しました議案を審議いただくに当たり、令和7年第2回定例会以降における町政の経過をご報告申し上げます。
はじめに、総務課であります。
7月 24 日、広野町町政施行 85 周年記念式典を広野町中央体育館で執り行いました。式典には、復興庁福島復興局 志田文毅局長、経済産業省・原子力災害現地対策本部 佐野究一郎副本部長、福島県鈴木正晃副知事を始め多くの来賓の方々が出席し、東日本大震災並びに原子力災害からのさらなる復興と新たな未来創造を誓いました。式典では、町勢進展に貢献された功労者を表彰するとともに、震災か らの復旧・復興支援等へ貢献された個人・団体へ感謝状を贈呈しまし た。式典終了後、「元気で健康な人生を送るために必要なこと」と題し、馬場医院 小鹿山博之院長による記念講演を行いました。
7月3日公示、7月 20 日投開票の日程で第 27 回参議院議員通常選挙が執行されました。投票率向上に向け、防災行政無線及び広報車による定期的な広報活動を行いました。投票率は、選挙区選出選挙で62.40%、比例代表選出選挙で 62.42%となりました。
8月3日、大阪・関西万博で開催された「司法書士による自由かつ公正な社会プロジェクト」に出席し、東日本大震災並びに原子力災害からの被災地の復興の状況を国内外に発信するため、講演を行いました。講演では、日本司法書士会によるこれまでの被災地支援に対しての感謝を伝えるとともに、広野町の復旧・復興の状況や今後のまちづくりの展望について紹介しました。
8月6日、広野町町政施行 85 周年記念事業の一環として、二ツ沼総合公園において「2025 年度夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」が開催され、NHKラジオ第1にて全世界に生放送されました。早朝にもかかわらず町内外から約 300 人の来場があり、会場はたくさんの笑顔と元気な声で溢れていました。
次に復興企画課です。
6月25日、町、議会との合同要望として、第二期復興・創生期間以降における支援の継続及び安定的な財源の確保、教育環境整備に係る支援,福島イノベーションコースト構想の推進、移住・定住の促進並びにカーボンニュートラルへの支援など、輿水恵一復興副大臣、大串正樹経済産業副大臣、中田宏環境副大臣、谷公一自由民主党東日本大震災復興加速化本部長に要望いたしました。また、東京電力ホールディングス株式会社 秋本展秀常務執行役福島復興本社代表に対し、安全対策の徹底と、着実な廃炉の推進について要望活動を行いました。
6月28日、第5回南相馬市・広野町パークゴルフ交流会が南相馬市・東部パークゴルフ場で約 110 名の参加のもと開催されました。パークゴルフを通して、南相馬市と広野町の親睦及び参加者の健康増進並びに世代を超えた交流が図られました。
7月12日、早稲田大学ふくしま浜通り未来創造リサーチセンター主催、第 16 回ふくしま学(楽)会が、県立ふたば未来学園中高一貫校をメイン会場として、リモートと合わせて約 80 名の参加者のもと開催されました。福島第一原子力発電所の廃炉や浜通り地域社会の将来像について、早稲田大学、原子力規制委員会、地元企業の代表者、ふたば未来学園の高校生らが登壇し、福島浜通りにおける人材育成、「学びの場」の創出など、対話を通じた参加者との意見交換が行われました。
7月13日、東北移住&つながり大相談会が東京都の東京交通会館で開催され、東北への移住を検討する約 470名が来場しました。本町は移住相談窓口を出展し、町の魅力をPRするとともに、訪れた 18 名の移住相談に対応しました。
7月27日、福島くらし&“就農”フェア2025が、東京都の東京交通会館で開催され、福島県への移住や就農を検討する約100 名が来場しました。本町は農業委員会と移住相談窓口を出展し、町の魅力をPR するとともに、訪れた7名の移住相談に対応しました。
8月24日、スイーツ甲子園ふくしまチャレンジカップがJヴィレッジをメイン会場に、広野産バナナ、楢葉産さつまいも、富岡産パッションフルーツ、大熊産キウイフルーツのそれぞれを材料に、全国の高校生がスイーツを製作し、高校 NO.1 パティシエを決定する大会が開催されました。応募総数547件、学校数120校、書類審査を通った 12 校が本番に臨み、バナナ部門では鹿児島県の神村学園高等部が製作した「リュミエール」が優秀賞となりました。
8月3日、第9回福島第一廃炉国際フォーラムが葛尾村中学校体育館で約200名の参加のもと開催されました。福島第一原子力発電所の廃炉を着実に進めていくため、国内外に対して正確性と透明性をもった情報発信が求められ、地元住民との丁寧な議論が続けられています。今般の開催は、廃炉作業関係者と地元住民による直接の対話が行われ、東京電力福島第一原子力発電所における廃炉と未来についての共通理解が深められました。さらに、国内外の専門家間で、世界で行われる廃炉の取組の最新状況等についてプレゼンテーションや意見交換が行われました。
次に町民税務課です。
8月11日、「広野町サマフェス 2025」の開催に合わせ、広野町人権擁護委員3名によりイベント会場内において、来場者を対象として人権に関するリーフレット等を配布し、人権啓発活動を実施しました。
次に健康福祉課です。
7月1日から5日までの5日間、保健センターにおいて、総合検診を実施しました。また、受診されなかった方の受診機会として8月24日、日曜日に検診日を設けるとともに、国保特定健康診査の未受診者に対して受診勧奨通知を行い、受診率の向上を図りました。受診者数は、国保特定健康診査411人、後期高齢者健康診査325人、社保被扶養者特定健康診査64人、その他の検診16人、合計816人でした。また、女性特有の疾病である「乳がん・子宮がん」の早期発見・早期治療を図るため、7月1日から10月31日の期間、乳がん検診・子宮がん検診について検診日・検診場所を設定し、広野町保健センター又はいわき市の医療機関において実施しています。
9月3日、令和7年度広野町敬老会を町中央体育館において開催し、結婚50周年を迎えられた9組のご夫婦へ福島民報社とともに金婚夫婦表彰を行い、最高齢者および満 85 歳以上の高齢者に対して記念品の贈呈を行いました。敬老会終了後には余興を開催し、来場された高齢者の皆様は、楽しい一時を過ごしました。
次にこども家庭課です。
6月 20 日、いわき短期大学付属幼稚園において、こども園と幼稚園の5歳児同士が交流をしました。遊具で遊んだり、ダンスをしたり、グループに分かれてゲームを楽しんでいました。次回は、広野こども園で両園児の交流を予定しております。
7月4日、こども園の3歳から5歳児を対象に、劇団飛行船によるアリオスでの演劇観賞に参加しました。園児たちは、大きな会場で演じられる劇を楽しく鑑賞しました。
7月7日、こども園において七夕会を実施しました。園児たちは、色とりどりの短冊に願い事を書き、笹に飾り付けをしました。七夕の行事の意味や由来の話を聞いたり、手作りの七夕飾りを楽しみました。
7月18日、児童館において夏祭りを実施しました。児童たちは、屋台風に焼きそばやかき氷などを食べた後に、高学年の児童をリーダーとしてグループを作り、ゲームやヨーヨーすくいなど、夏祭りを楽しみました。
7月31日、こども園の3歳から5歳児を対象に、田村市ムシムシランドでの体験見学会を開催しました。園児たちは、昆虫館で世界の貴重な生きた昆虫を見学し、カブトムシドームでは自然の中で実際にカブトムシに触れるなど、貴重な体験をしました。9月1日現在、こども園、児童館の在籍者は、こども園96人、児童館60人となっています。
次に環境防災課です。
6月18日、7月24日、8月28日、広野町安心・安全ネットワーク会議立哨活動を国道6号役場前交差点等で実施し、ドライバーに安全運転への注意喚起を促しました。7月24日、広野町安心・安全ネットワーク会議を開催し、交通事故防止対策、熱中症予防、ごみの分別について会員企業に協力を求めました。
7月13日、広野町公民館において、「豊かな自然環境と地域文化を次世代に引き継ぐために~広野町環境基本計画に込めた想い~」と題し、早稲田大学環境総合研究センター研究員教授 永井祐二氏による広野町環境学習講座を実施しました。深刻化する環境問題への意識を高めました。
7月30日、カムチャツカ半島付近の地震に伴い、午前8時37分に津波注意報、午前9時40分に津波警報が発表され、災害に備え警戒配備体制を敷き、防災行政無線により町民に避難指示を促しまし た。午後8時45分に津波注意報への切り替えが発表されましたが、夜間を通して情報の収集、関係機関との連携・対応に取り組みました。7月31日、午後4時30分、津波注意報が解除され警戒配備体制を解除しました。この津波により、人的被害及び住宅等への被害はありませんでした。
7月14日、双葉警察署の「夏の交通事故防止県民総ぐるみ運動出発式」が、道の駅ならはで行われました。出動式には、富岡地区交通安全協会をはじめ、各種関係団体から約60名が参加して運動期間中の無事故を誓い合いました。
8月16日、町内の河川と海岸の環境を守るため、盆送り供物の回収を行ないました。役場敷地内に焼香台と供物置場を設置し、早朝より多くの方々に活用いただき、供物270世帯分、重さにして350キログラム回収しました。
9月7日、第72回福島県消防協会双葉支部幹部大会が楢葉町コミュニティセンターで開催されました。大会には、双葉地方の消防団幹部団員及び婦人消防隊員、双葉消防本部、約300名が参加し、永年の消防功労者に対しての表彰及び、国県等表彰、日本消防協会、福島県消防協会表彰受賞者の披露が行われました。
次に産業振興課です。
7月8日、JA福島さくらふたば統括センターが主体となり「あぜみち指導会」を実施いたしました。延べ 28人の参加者に対し、水稲栽培管理、病害虫防除対策、農作業中の安全管理等について説明を行いました。
8月 11 日、広野町サマフェス 2025 を二ツ沼総合公園において開催しました。 坂本竜太郎衆議院議員、齋藤裕喜衆議院議員を始めとする多くのご来賓と、町内外から訪れた約 11,000 人の皆様が夜空を彩る4,000 発の花火を堪能していただきました。
次に建設課です。
8月6日、国土交通省 東北地方整備局 磐城国道事務所で開催 された「令和7年度第1回福島県渋滞対策連絡協議会」において、国道6号の朝夕の渋滞解消のため、新たに「サービスレベル向上検討会」の開催が決定されました。広野町においては、いわき市久之浜町の明不作交差点を先頭に役場前交差点までの夕方の渋滞にについて、道路交通状況を把握した上で道路に求められるサービスレベルに対する課題の抽出を行い、一定の区間として詳細な分析を行い、有識者や関係行政機関から意見を伺いながら検討を進めることになりました。町道北釜・大谷地原線道路改良舗装工事につきましては、工事区間が埋蔵文化財の包蔵地であることから、令和7年4月1日に発掘調査業務委託契約を締結し、計画面積約 700 平方メートルのうち約 160 平方メートルが完了し、竪穴建物跡が6軒検出されました。また、道路改良舗装工事については、8月末時点で施工延長 200mのうち約 40m区間の両側側溝の布設が完了し、同時進行で下水道移設工事 施工延長約 142mのうちマンホール1基と下水道管渠約5mの布設も完了しております。マンホール及び下水道管渠の布設完了後、路体・路床盛土を施工していきます。折木地区土砂採取区域完了工事につきましては、福島県発注工事の建設残土約 6,500 ㎥の受入れが6月末で完了し、7月より土工に着手しています。現在、受け入れた建設残土を場内に運搬し、敷地造成工の盛土を施工しており、完了後、客土により植栽基盤工の盛土を施工し、適正な時期に抵抗性クロマツの植栽及び法面の 植生基材吹付により森林機能の回復を図り、令和7年度内に完了する予定です。
次に学校教育課です。
6月24日、広野中学校において、語学力やコミュニケーション能力の向上、異文化理解と日本人としてのアイデンティティ醸 成などを目的に、今年度第2回目となる「グローバル・デイ事業」を実施しました。今回は2年生と3年生を対象とし、学術連携協定に基づく東日本国際大学の協力のもと、「スポーツと人気の競技」をテーマに、同大学に通う外国人留学生4名と英語を交えて議論するなど、授業や給食の時間をともに過ごし、交流を図りました。
8月18日、第10回目となる町営学習塾開講式を実施しました。平成26年度から実施している町営学習塾では、中学生の基礎学力の向上や自身の進路実現を見据えた対策、現役大学生の経験談や県外の教育事情を聴きながら、これからの社会を生き抜くための総合的な学習支援を実施しています。今年度は8月18日から21日までの4日間、広野中学校及びふたば未来学園中学校の生徒 17 名が参加しました。開講式では、講師を務める首都圏の大学生等3名に委嘱状、受講生には受講者証を交付しました。
次に生涯学習課です。
6月21日、町民の「教育機会の確保」、「郷土愛の育成」、「世代間の交流」を目的とした「広野町ふるさと創生大学」の開校式を実施しました。11回目となる今年度の申込者は17名であり、開校式では名誉学長である東日本国際大学総長の吉村作治様ご臨席のもと、受講生に入学許可証を交付しました。続いて、「古代の食卓」と題して広野町教育委員会 学芸員より講義を実施いたしました。今年度の一部の講義は、広野町をはじめとした浜通りの歴史に加え、広野町と連携する高等学術研究機関と講座を進めて行くこととしております。
7月5日、令和7年度双葉郡スポーツ交流大会が楢葉町及び富岡町を会場に開催されました。本町からは野球、バレーボール、剣道、グラウンド ゴルフ、サッカーの各競技に総勢76が参加し、暑さに負けず熱戦を繰り広げ、バレーボール、グラウンド ゴルフ、サッカー競技で優勝するとともに各種目において好成績を収めました。
7月24日、児童館において広野町青少年育成町民会議 青少年健全育成事業として「絵手紙教室」を開催し、参加した小学生 38名が絵手紙の基本と楽しさを学びながら、作品制作に取り組みました。
7月26日、Jヴィレッジメインスタジアムにおいて、インターハイ男子サッカー競技大会の開会式が日本サッカー協会専務理事をはじめ、全国高等学校体育連盟役員のご臨席のもと、第1回戦出場校である香川県代表の寒川高等学校と広島県代表の瀬戸内高等学校の選手が出席し、キックオフセレモニーが行われました。7月26日から8月2日までの大会期間中は、Jヴィッジを拠点に広野町、楢葉町、いわき市の各サッカー場において熱戦が繰り広げられました。広野町ではJヴィレッジ内にPRブースを開設し、広野町振興公社の協力を得て、広野産バナナ「綺麗」やみかんサイダー等の特産品を取り揃え、全国から集った選手、スタッフ、観客を含め約3万人の来場者をお迎えしました。7月29日、児童館において広野町青少年育成町民会議 青少年健全育成事業として「折り紙教室」を開催し、参加した小学生18名は、折り紙の楽しさと奥深さを学びながら、作品制作に取り組みました。
8月17日、二ツ沼総合公園 清明館において広野町青少年育成町民会議 青少年健全育成事業として「茶道教室」を開催し、参加した小学生から高校生と保護者7名は、礼儀作法や「おもてなしの心」を学びながら、日本の伝統文化である茶道の奥深さを体験しました。
8月30日、広野町文化交流施設ひろの未来館において、「中近世城郭の調査と保存・活用」と題して、三春町歴史民俗資料館長 平田禎文先生を講師に迎え、ふるさと創生大学を実施いたしました。14名の受講者のもと、三春城の歴史や城 郭跡発掘調査の成果と活用について学びました。
さて、本定例会にご提案申し上げる案件は、
- 条例案件 4件
- 決算案件 6件
- 補正予算案件 6件
- その他案件 8件
- 報告案件 1件
合計25件であります。
慎重なるご審議を賜りますようお願い申し上げ、本議会招集のご挨拶と経過報告といたします。
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