平成31年1月1日 年頭のごあいさつ

ページ番号1002025  更新日 2022年2月10日

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新年のごあいさつ(平成31年1月) ふる里復興・創生「新生の年」

謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
年頭に当たり町民の皆様には、今年1年のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げますとともに、町政全般にわたり深いご理解と温かいご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、広野駅東側地区に駅前東口広場およびホテルが完成し、復興拠点としての整備が進展したことを始め、JRと駅周辺整備について基本協定を締結し、西口駅前広場やトイレ整備、バリアフリー化等に取り組むこととしました。浅倉橋の完成により町道中央台・山ノ神線が開通したことに加え、広野橋が完成し、交通の利便性が大きく向上しました。ほ場整備事業や下浅見川地区の営農再開へ向けた復旧事業を実施したほか、町の新たな特産品として期待されるバナナ栽培事業もスタートし、農業の再生に向けて着実に前進しました。広野火力発電所においてIGCCの整備が始めり、工業団地には企業の進出が相次ぐなど、産業振興の面でも大きく進展しました。兵庫県たつの市と「童謡の里づくりのまち」交流協定を締結し、童謡の普及、啓発等に取り組み、童謡誕生100年の節目を迎えたことにちなんで、「第24回ひろの童謡まつり」において、子どもたちの豊かな情操や創造性を育むまちとして「童謡のまち」宣言を行いました。福島復興のシンボルであるJヴィレッジが、当町と同様に震災からの復興拠点としての役割を果たし、昨年7月に一部再開を果たしました。本年春のJヴィレッジ新駅の設置に向け、起工式が執り行われました。Jヴィレッジ再開を町の交流人口拡大につなげるため、新たに広野駅周辺および二ツ沼総合公園の復興まちづくり計画策定に着手しました。中断していた浅見川地区の浜下り神事が8年振りに再開するなど、これまで積み重ねてきた多くの取組みが、着実に成果となって現れた一年でありました。
東日本大震災ならびに原子力災害からまもなく9年目を迎えようとしております。復興が着実に進み、新たな課題に直面し、乗り越えながら取り組んでいる現状にあります。
私は、ふるさと広野町の歴史、伝統、文化に対する誇りを胸に、本年を“ふる里復興・創生「新生の年」”と位置付け、「いのちを守り、人を活かし、未来をつくる町」を標榜し、“日本一元気な町づくり”を目標に掲げ、震災から新しい時代の、新たなまちづくりに向けて、全身全霊、全力で取り組んで参ります。
約9割近くの町民の皆さまが帰町した今日、これまでの避難生活により心身の健康を崩された方や被災により生活に要する経済的負担に不安を抱えている方が見受けられるとともに、約600人のを超える町民の皆さまが町外で生活している厳しい現状にあります。町民の生活再建のため、医療や介護の一部負担金ならびに保険税・保険料の免除措置や高速道路の無料化措置を引き続き継続するよう強く求めていくとともに、プレミアム付商品券の発行を平成32年度まで継続して取り組んでいきます。当町の高齢化率30.4%と高い割合であることから、通院や買い物などのための移動手段がない高齢者の皆さまが利用しやすくなるよう、町民バスのコース見直しに取り組みます。
また、町には、廃炉・復興関連事業に従事される方々が多数滞在されており、実際の居住者数と住民基本台帳の人口比であるみなし居住率は、約140%にあります。これからの双葉地方の将来を見据え、震災から広野町の果たしてきた役割を踏まえ、一時的に滞在されている皆さまをはじめ、新しく住宅を求める若者などに向け、広野駅東側地区への住宅団地の造成など、定住人口の拡大に向けた取組みを進めて参ります。
さらに、ふたば未来学園は本年4月に新校舎が完成し、中高一貫校として開校するほか、認定こども園が開園いたします。子育て環境を整備し、若い世代が安心して暮らせるまちづくりに力強く取り組んで参ります。
広野町の復興“創生”に向け「継往開来」を胸に、全国の皆さまから御支援をいただいている真心に応えるべく、これらを始めとして困難な課題に対して挑戦し、新しい時代の共生社会の実現に向けて着実かつ確実に前進して参ります。
町政運営の5つの柱である「生活再建」・「安心」・「教育」・「発展」・「情報」を基本として、町民の皆様が、ふるさと広野町で安心して暮らしていけるよう『医』・『職』・『住』の確立を図ることが、ひいては被災地双葉地方の復興・再生を支える拠点となるものであり、確実に一つひとつの施策を進めていきます。
本年が、皆様とともに明るい希望と夢に向かって、飛躍の年となるよう心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。

平成31年1月1日

広野町長 遠藤 智

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