広野アーティスト・イン・レジデンス2024「日の出の松」プロジェクト

プロジェクト概要

広野町では、アーティストが地元の文化やコミュニティと深くかかわる「二地域居住アーティスト・イン・レジデンス」事業を令和4年度よりスタートしました。このプロジェクトでは、全国から選ばれたアーティストが広野町での生活と制作活動を通して地域と関わり合い、町民の皆さんと新しいつながりを生み出します。

アーティストは町内で一定期間を過ごしながら、自身の創作活動に取り組むとともに、町民の皆さんとの交流やワークショップの開催を通して、町の魅力を発信していきます。この取り組みにより、町はアーティストの創造的な活動や地域への貢献が町の魅力を高め、移住を検討する新たな人々や新たなアーティストにとって魅力的な場所となり、地域全体の活気や定住を後押しする効果を期待しています。


プロジェクトテーマ

日の出の松

名木「奥州日之出の松」をテーマとした現代アート作品づくりに挑戦していただきます。

「奥州日之出松」とは、日の出時における背景との美しさと、曲り松として優美さから、尾上の松、高砂の松と共にかつて日本三名松の一つに数え上げられていました。
しかし、平成16年の台風により木が倒れてしまい、現在はその松の子孫が植えられています。さらに、「安寿と厨子王」伝説との結び付きから、陸前浜街道沿いにおける名所となっていました。



広野町で3名のアーティストが現代アートの制作活動

<参加アーティスト>

DOLLYさん

2008年、 京都精華大学の芸術学部マンガ学科を卒業。ストリートアート、ポップアートの技法で作品を制作しつつ、絵本作家・イラストレーターとしても活動。今回の滞在制作ではペインティング(絵画)の他、インスタレーションや壁画への展開も検討中。将来的には関西のアーティストを広野町に呼ぶような仕組みを作りたいとのことです。


金藤みなみさん

1988年徳島県三好郡生まれ。2011年女子美術大学卒業、2013年多摩美術大学大学院博士前期課程修了。彼女はソーイングを主な技法として作品を制作しているアーティストです。現在は二人のお子さんの育児と並行してのアーティスト活動だそうです。これまでに岡本太郎現代芸術賞やVOCA展など、若手現代アーティストの登竜門として知られた展覧会への出展経験もあります。今回の滞在制作でもソーイングを使って「奥州日の出の松」をモチーフとした作品を作りたいそうです。


鈴木萌子さん

2020年東京綜合写真専門学校卒業。写真を出発点にして、絵画・彫刻の技法を取り入れミクストメディア・自然界にある様々なもの(石や流木や骨)を素材に作品を作っているアーティストです。 骨を使うという点では、2023年の二地域居住アーティスト・イン・レジデンスで滞在したナディン・バルドウさんとも少しだけ似ています。今回の滞在制作では、「手製本」というやり方で、一冊の本として作品を仕上げる予定とのことです。また将来的には広野町に第二アトリエを構えることも考えておられるそうです。


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