平成27年1月18日 広野町消防団・婦人消防隊出初め式 式辞

ページ番号1002058  更新日 2022年2月10日

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本日、平成27年の輝かしい新春を迎え、広野町消防団ならびに婦人消防隊の出初め式を挙行いたしましたところ、御来賓の皆さまにおかれましては、厳しい寒さの中、早朝より、ご臨席を賜り厚く御礼を申し上げます。
団員、隊員をはじめ広野火力自衛消防隊の皆さまには、昨年に引き続き実施しましたパレードに早朝よりご参加をいただき、防火思想の高揚に一翼を担っていただき、深く感謝申し上げます。また、震災以来初めてとなる幼稚園児のパレード参加および防火宣言で花を添えていただき、保護者の皆様をはじめ関係各位にあわせて感謝申し上げます。
ただ今は、永年にわたり、消防団活動に献身的にご尽力されました方々に対し、表彰状の授与を行いましたが、授与されました皆さまに心から祝意を表しますとともに、今後とも崇高な消防精神のもと、ゆるぎない熱意と規律厳正なる消防力を十分に発揮されることをご期待いたします。
東日本大震災および原子力災害から間もなく4年目を迎えようとしておりますが、今なお多くの町民の皆さまが町外への避難を余儀なくされ、大変不自由な生活を強いられております。
広野町は昨年を、ふる里復興・再生「希望の年」と位置付け、皆さまとともに復興への道のりを歩んでまいりました。町民の皆さまに安心して帰還していただき、ふる里・広野での幸せな生活を確かなものとするために、本年を、ふる里復興・再生「成長の年」と位置付け、一歩一歩着実に全力で取り組みを進めていく所存であります。
4月には、県立「ふたば未来学園高校」が開校し、小・中学生とともに、新たな子どもたちの声が町内に響き渡ることとなります。子どもたちが安心・安全に勉学に励み、保護者の皆さまがご心配をすることのないよう、町民が一体となり温かくしっかりと見守ってまいりたいと考えておりますので、皆さまの特段のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
広野町は、今年が村から数え120有余年、町制施行75年となる節目の年となります。昨年、消防団の皆さまが東日本大震災に際して、津波被害者の救助および行方不明者の捜索、さらには、避難により町民が不在となった町内での防犯パトロールなど献身的活動が高く評価され、県下一の消防団を称える「民報金ばれん」を受賞されましたことは、本町の長い歴史の中でも大変な名誉であり誇りとするものであります。郷土の先人、先輩方が培ってきた歴史、文化を継承しつつ、双葉郡の広域的な視点に立ち、更なる未来の展望に向けて、新たなまちづくりを進めてまいります。
自然災害は後を絶たず、異常気象などにより災害が複雑多様化の傾向にあり、地域住民の消防団への期待は増大しております。災害に対しては、常備消防の技術力、専門性とともに、地域に密着した消防団ならではの情報力やマンパワーも不可欠であり、消防に携わる方々がそれぞれの特性を生かしながら、協力し、それぞれの役割を果たしていくことが重要であります。消防は、住民の生命、財産を災害から守り、町民生活の安定向上に大きな役割を果たすとともに、わが広野町の復興・繁栄の基盤を支えるものであります。消防団員ならびに婦人消防隊員の皆さまにおかれましては、ふる里を守るという郷土愛と消防の崇高なる精神に基づき、自信と誇りを持って、町民の信頼に応えられますよう、団長・隊長の指揮の下、全団員・隊員が一体となり消防使命を十分に達成されることを大いにご期待申し上げます。
結びに、団員、隊員各位のご健勝とご多幸、一層のご活躍をご祈念申し上げますとともに、ご来賓の皆さま方に心から御礼を申し上げ、式辞といたします。

平成27年1月18日

広野町長 遠藤 智

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