サッカーが好きで、料理も好き。その道の先に広野町がありました

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令和6年11月5日/ひろのてらす内「くっちーな」

Iターン:知花仙さん

沖縄県うるま市出身。沖縄の調理学校で学んだ後、西芳照さんが代表を務めるDREAM24に入社し、2022年3月、広野町に移住。調理師としてサッカー人材育成支援センターの寮で食事提供の仕事をしている。「おいしい料理を」と日々勉強中。


サッカーが好きで、料理も好き。その道の先に広野町がありました

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今の仕事に就いた理由を語る知花さん

中学校までサッカーをしていました。主なポジションはボランチです。料理も好きで、家ではよくチャンプルーなどを作っていました。父が農業をしていて野菜などの食材がいつも家にあり、気づいたら料理が好きになっていたんです。家族に「おいしい」と言われるのが嬉しかったですね。

就職を考え始めたときに、西芳照さんの本『サムライブルーの料理人』と出会いました。図書館のサッカーコーナーに置かれていたその本を読んで、サッカー日本代表の専属シェフという西さんの仕事に興味を持ちました。サッカーが好きで、料理も好きだったので、自分もこんな仕事ができたらいいなと思いました。

 


「入社したいんです」と会社に電話。Zoomで面接してもらいました

 西さんの会社に入りたいと思い、会社に直接電話をしました。「入社したいんです」と言って。何度か連絡を取りながら、面接はZoomでしてもらいました。就職が決まり、沖縄から遠く離れた福島に来ることについて、家族には結構心配されました。でも、僕の「行きたい」という思いに賛成してくれたことに今は感謝しています。

 初めて広野町に来たのは2022年3月です。ちょうど、西さんが日本代表の帯同を終えて帰国したタイミングだったので、東京にいた西さんと羽田空港で待ち合わせをしました。西さんに会ったのはその時が初めてで、とても緊張したのを覚えています。

 西さんが運転する車に乗せてもらい、空港から広野町に来ました。約2時間あまりの道中は、緊張で僕はあまり話ができませんでした。沖縄から一緒に来てくれていた母がよくしゃべっていたなという記憶があります。


広野町は自分が育った町と何となく似ていました

 初めて訪れた広野町は、それまで僕が住んでいた沖縄の町と似ていて「なんか、いいな」と思いました。自然が豊かで、近くにイオンがあるのも同じだったんです。3月の終わり頃で桜が咲き始めていましたが、沖縄から来たばかりだったので寒いなと感じました。

 会社の寮に入り、そこで生活しながらさっそく仕事を始めました。最初は天神岬のレストランで1年ほど、先輩からいろいろなことを教えてもらいました。沖縄の料理とは違うところもあって、最初は戸惑うこともありました。魚の種類も沖縄の魚はカラフルで、見た目からして違います。刺身は広野のほうがおいしいですね。いろいろな料理を覚えていけるのが楽しかったです。


味と栄養、楽しく食べてもらう工夫も大切にしたい

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「くっちーな」の厨房に入ることも

 今はサッカー人材育成支援センターの寮で食事提供の仕事をしています。また、「ひろのてらす」のフードコート「くっちーな」の厨房に入ることもあります。寮では一度に約40人分の食事を作ります。食材の発注管理や、下ごしらえ、調理、後片付けまでが一連の仕事です。

 メニューは1週間分くらいを管理栄養士と一緒に考えて、西さんもアドバイスをくれます。スポーツをする人が食べる食事なので、味はもちろん、栄養面もしっかり考えた献立です。食材の組み合わせによって栄養の相乗効果があることなどを栄養士さんに聞いたりして、教わることも多いです。楽しく食べてもらうためには、盛り付けも大切だと思います。ハロウィンやクリスマスなど、行事に合わせた盛り付けも考えたりしています。


海岸で見る朝日に、一日のエネルギーをもらえるような気持ち

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食べる人に喜んでもらうため
料理の勉強をさらに深めていきたい

 休みの日には、二つ沼公園でたまにサッカーボールを蹴ったり、電車に乗っていわきの本屋さんに行ったりします。今、車の運転免許を取るために自動車学校に通っているところです。免許が取れたらドライブに行きたいですね。車があると行動範囲が広がるので、それを楽しみにしています。

 今はパンにも興味が湧いています。生地から作って、焼きたてのパンを食べてもらえたら嬉しい。おいしいパンができたらいいなと、本を読んだりして研究しています。

 広野に来て、魚のおろし方もだいぶ覚えました。穴子やカサゴ、豆アジといった小さな魚まで、いろいろな魚をおろしました。西さんにはフグのおろし方も教わったので、近いうちにふぐ調理師免許の資格も取りたいと考えています。遠い将来には自分の店を持てたらいいなとも思いますが、まだまだ先の夢です。食べた人に「おいしい」と言ってもらえるように、今は料理の勉強をさらに深めていきたいです。



《参考/移住者への支援について》

「福島県12市町村移住支援金」

交付要件を満たした場合に、世帯で最大200万円、単身で最大120万円を給付します。


「福島県12市町村起業支援金」

要件を満たし、福島県12市町村で起業する人を対象に審査の上、通過した場合、補助対象経費の4分の3以内、最大400万円を補助します


「ふくしま12市町村移住支援交通費等補助金」

広野町をはじめ12市町村への移住を検討する県外在住者が、就職面談や物件探し等の現地活動を行う際の交通費と宿泊費の一部を補助します。


このページに関するお問い合わせ

広野町役場
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