自分が生まれ育った広野町で子育てをしたいと思いました

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令和5年11月18日/二ツ沼総合公園

Uターン:杉原愛さん

広野町出身。いわき市在住時に、夫の友和さんと出会い結婚。その後、札幌へ移住し、2021年1月に地元広野町にUターン。5才の長女、3才の長男、1才の次男の3人のお子さんのママ。


自分が生まれ育った広野町で子育てをしたいと思いました

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インタビューに答える杉原さん

もともと広野町出身で、隣町のいわき市で学童保育の仕事をしている時に、建設業で働く夫と共通の友人を通じて知り合い結婚。その後、札幌市へ移住しました。夫は転勤族という訳ではないのですが、札幌市で学びたい事があったそうなので。札幌市で2年8カ月ほど生活し、帰る場所を探していた時に、自分の地元である広野町で子育てがしたいと思い、Uターンを考えるようになりました。
そこで、現在の広野町の子育て事情について情報を集めていると、恵まれた教育環境で幼児教育から高等教育までを隣接で行える「教育の丘」などの存在を知り、移住を決意しました。
まだ次男がお腹にいる2021年1月に移住して来たのですが、夫は到着した瞬間、太陽の光に感動していました。札幌市は、体感では春と夏の繰り返しで、曇や雪の日が多いため、よっぽど太陽の光に飢えていたんでしょうね。雪の多い会津出身なんですけどね。


移住の際は色々苦労しましたが、今では夫も、子どもたちも幸せそうです

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温暖な気候での外遊びも町の魅力の1つだそう

移住の際に苦労したのは、金銭面と住居ですね。「福島県12市町村移住支援金」は、直前3年以上の県外地域在住者が対象のため受給できず、父に助けてもらいました。また町営住宅も当選するかどうか心配でした。無事当選し、現在は町の中心部に近い町営住宅に住んでいます。子どもたちが通う「広野こども園」や、「広野町役場」「公設商業施設ひろのてらす」など、主要施設が近く、一つのエリアにまとまっているので、利便性は抜群ですね。
広野町に戻って来て改めて感じたのは、人が優しいことと、自然の豊かさ。山もあって、川もあって、海もあって。空気も澄んでいるので、晴れた夜には星がキレイに見えます。広野町に来てから、子どもたちが星を見るのが好きになりました。「広野こども園」からの帰り道に見える海も好きですし、父の家を訪れれば山も楽しめますし。時々、「広野こども園」までお散歩しながらお迎えにいきます。子どもたち3人を連れてのんびり歩いて、途中でジュースを買ったりして、癒やされる時間ですね。また、日照時間が長く、気候も温暖なので、子どもを長く屋外で遊ばせることができるのも魅力です。積もった落ち葉を巻き上げて遊ぶなど、自分が育った町で、子どもたちが同じように、自然を相手にのびのびと過ごしている、それがとってもうれしいですね。
夫はサーフィンが趣味なので、サーフスポットが身近にあることをとても喜んでいます。いわき市へ通勤しているのですが、週に3~4日、出社前に途中の海岸でサーフィンを楽しんでいるそうです。また休日は広野町の北側、楢葉町の海岸にも通っており、サーフィンライフを満喫しています。私も月1回、夫から時間をもらっていわき市に出かけたりと、充実した日々を過ごしています。
現在住んでいる町営住宅は築年数が経過しているので、たまに不具合が出るのですが、その際には、広野町役場の担当の方々がサポートしてくれるので助かっています。


子育て世代にうれしい環境が整えられています

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公園でのびのびと遊ぶ子どもたち

教育環境もとても良いですね。「広野こども園」や「福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校」が新設されましたし、「広野町立広野小学校」「広野町立広野中学校」など、「教育の丘」を中心に教育施設が集約されています。先生方も一生懸命で、魅力的な環境が整っていると思います。
スポーツも盛んで、子ども達を連れて、総合型地域スポーツクラブが統合した組織「広野みかんクラブ」のフットサルサークルの見学に行ったところ、長男と長女が興味を持ち、2人とも通うこととなりました。近くには「Jヴィレッジ」もあるので、サッカーが好きな方、サッカーをしているお子さんにもとても良い環境なのではないでしょうか。
また夫は長期出張が多く、2カ月間不在となる場合もあります。そんな時は、「広野こども園」の先生方や保健師さんが気にかけてくれるので、とても助かっています。


新たなコミュニティづくりを目指し、起業を考えています

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公園を散歩する杉原さんご一家

私は現在、起業するため、「広野暮らし相談窓口-りんくひろの-」相談員の方々に色々と相談させて頂いています。昔は子ども会があり、地域の子どもたちが集まって遊んでいました。しかし今では、隣に誰が住んでいるのか分からない場合がほとんどで、家庭単位のコミュニュケーションしか取れていないと感じます。個人で作らなければ横の繋がりが生まれないのは寂しいかなと思い、マッサージ店とコミュニティカフェが融合したスペースを作りたいと考えました。
コミュニティカフェは、町の皆さんの第三の居場所、サードプレイスになれたら良いなと思っています。子育て中のママが集まったり、子育ての先輩方から話を聞いたり、もちろん子どもたちも自由に集まれる。お洒落で敷居が高いお店ではなく、様々な世代が気軽に集まってコーヒーを飲みつつ交流を深める、そんなスペースを作りたいと思っています。コミュニティカフェを通じて、私が子どもの頃に体験した子ども会の楽しさを、今の子どもたちにも体験させてあげたいですね。ぜひ実現したいです!


より移住者が増えて、さらに施設が充実するよう期待しています

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広野町への希望を話す杉原さん

住んでみて感じたことは、商業施設がもう少し欲しいですね。買い物では、ミルク・おむつ・離乳食・子ども向けのおやつなどの品揃えが少なく、売り切れとなっている場合があったり、単身者向けの食料品が多いように感じられます。また小児科が無いため、困っている親御さんもいらっしゃいます。施設が充実しているから移住者が増える、移住者が増えたから施設が充実していく。卵が先か鶏が先か的なことと思われるのですが、あったら絶対便利だと思います。広野町は双葉郡の入り口ですし。これからもずっと住み続けていこうと思っているので、広野町の今後の成長に期待しています。

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広野暮らし相談窓口「りんくひろの」
〒979-0402 福島県双葉郡広野町大字下北迫字苗代替35番地
広野町役場 復興企画課内
電話:0240-27-1251 ファクス:0240-27-2212
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