こどもの頃から「幼稚園の先生になりたい」と思っていました

半澤明里

広野こども園「ひろぱーく」保育教諭 半澤 明里さん

いわき市出身。高校卒業後、いわき短期大学で幼稚園教諭、保育士の資格を取得。市内の私立幼稚園に4年間勤務した後、結婚を機に広野町に移り住む。広野こども園に会計年度任用職員として2年、出産を挟んでさらに1年勤務し、令和6年度より本職員として働いている。

 

こどもの頃から「幼稚園の先生になりたい」と思っていました

半澤さん紹介
こどもの頃の夢を語る半澤さん

 私は小学生の頃から、大人になったら幼稚園の先生になりたいと思っていました。幼稚園で教わった先生がとても優しくて、自分もその先生のようになりたいなと思ったのがきっかけです。小さい子の面倒を見るのも好きでした。習っていたピアノや、歌を歌ったり聴いたりすることが好きだったこともあり、幼稚園の先生ならそれが生かせるかなと思ったのも理由の一つです。

 いわき市の短大で幼稚園教諭と保育士の資格を取り、卒業した後は市内の私立幼稚園に4年間勤めました。そして、結婚を機に、広野町の住民になりました。広野町では、広野こども園に当初は会計年度任用職員として採用され、2年間勤めました。出産で1年お休みし、復帰して1年後の令和6年度から本職員となりました。今は2歳児クラスを担当しています。


園児たちと過ごす、ゆったりとした時間が好きです

 広野町に来て感じるのは、こどもたちがのびのびしているということです。園から外にでると海が見え、緑も多くて、自然が豊かだなと思います。周りの環境がいいので、園児たちと散歩に出かけることも多いです。春、道端に花が咲いていたり、秋に落ち葉やどんぐりを見つけると、園児たちも興味を持ってくれます。季節を肌で感じているようです。「海にお船が浮かんでいるね」「お花が咲いてるね、春だね」などと話しながら、こどもたちと歩く時間は楽しいです。

 園児がご飯を食べるのを見守っているのも好きな時間です。園内調理室で作るこども園の給食はとてもおいしくて、ほとんどの園児が残さず食べてくれます。苦手な食べ物がある子には、「頑張って一口だけ食べてみようか」と声をかけます。食べられると「すごいねー」と少しオーバーにリアクションしたりして。迎えに来た保護者の方に、「今日は食べられましたよ」とご報告すると喜んでもらえて、私も嬉しいです。


子育ての悩みを共感しながら仕事をしています

 園では、保護者の方の育児相談に乗ったり、アドバイスをすることも仕事の一つです。私自身、3歳の息子を育てているところなので、お母さんの気持ちがとてもよくわかるようになりました。同じような悩みを抱えながら子育てしているんだなと、共感しながらお話ししています。

 また、一緒に働いている先生方には子育ての先輩がいるので、私も心強いです。息子のことを心配する私の独り言を拾ってくれて、「大丈夫だよ」と声をかけてくれます。働きやすい雰囲気だなと思うのは、そういうときです。 


一人一人に手厚いと思える広野町の子育て支援

 広野町は、町の規模としては大きくないですが、子育てしやすい環境だと感じています。「パパママ教室」や、「離乳食教室」があって、初めての出産・育児だった私たち夫婦も参加しました。また、健診のときなど、町の保健師さんが親身になって相談に乗ってくれるのもありがたかったです。町内に小児科の医院はないので、こどもも診てくれる町内の医院か、いわき市の小児科に行くようになります。近くに小児科があると、なお安心かなと思います。

 去年からは保育料が無償化されたので、家計的にも嬉しいですね。広野町は待機児童もいませんし、一人一人に手厚いなと、実際に子育てをしてみて感じます。こども園で働いていても、園児とじっくり向き合えている感じがしています。


このまちで、自然をより身近に感じるようになりました

 休みの日にお天気がいいと、家族で、町内にある二ツ沼総合公園によく遊びに行きます。公園には同世代の親子連れがいたり、園児も保護者さんと遊びに来ていたりするので、気軽にコミュニケーションがとれるのがいいですね。

 冬になって、みかんの木にオレンジ色の実が成っているのを見ると、広野町らしい風景だなと思います。いわき市よりも雪の降る量は少し多いかもしれませんね。その分、「ああ、冬だなぁ」と思います。この町で暮らすようになって、季節感や、自然をより身近に感じるようになりました。


成長するこどもたちの姿を見守っていきたい

半澤さん紹介2
こどもの成長について語る半澤さん

 広野こども園で私が初めて受け持ったのは、1歳児のクラスでした。その園児たちが、今年卒園の日を迎えます。あんなに小さかったこどもたちが、春からランドセルを背負って小学校に通うのかと思うと、とても感慨深いものがあります。

 この自然豊かな広野町で、私は園児たちに、感受性豊かな、人間味あふれる人に育っていってほしいと願っています。「ありがとう」や「ごめんなさい」を素直に言えるような子になってほしいですね。私はそんなこどもたちの姿を、これからも優しく見守っていきたいと思います。



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