いつまでも心に残るような町でありたい

鈴木由紀夫さん・祥子さんご夫婦

株式会社四倉屋 四倉屋精肉店 社長 鈴木 由紀夫さん 祥子さんご夫婦

広野町商店街には、夕暮れ時になると学生が集まるお肉屋さんがあります。その場所は、広野生まれ、広野育ちのご夫婦で営む四倉屋精肉店さん。お店を構えて60年、ご主人は二代目です。精肉店とは言うものの野菜や雑貨なども取り扱っているスーパーのような温かみのあるお店です。


広野町は義理堅い町

鈴木由紀夫さん・祥子さんご夫婦(写真1)
奥様の祥子さん

広野町はどんなところですか、という質問に「広野町は町長さんをはじめ、町の職員さんが一生懸命、町を発展させようとしています。また町民の方もとても義理堅くて、こんな小さな店によく来ていただいてとてもありがたいです。」と真っ先に町への感謝の言葉を話してくれました。震災の直後、開いている店が少なく買い物に不便だろうと、商店街で一番最初に店を開けた四倉屋精肉店さん。「開いていてくれてありがたい」と感謝され、いまでもその方々は買い物に来てくれるそうです。「広野町で育った子供たちが、一度町から出ても、懐かしがって来店してくれることがあるんです。店を見かけたら味を思い出して懐かしくて買いに来ました!って。うれしかったですね。お子さんを連れてみえるお客さんもいるんですよ」昔からお店を営み、町を見てきたご夫婦だからこその楽しみがあります。


鈴木由紀夫さん・祥子さんご夫婦(写真2)
人気のコロッケ、メンチカツ

夕方になると、部活動帰りにお腹を空かせた学生が、唐揚げやコロッケ、メンチカツなどを買いに来店する様子は、鈴木さんご夫妻の子どもたちを想う温かい人柄を感じます。


震災後、元気なうちは続けていこうと心に誓う

「震災の時、広野町の商店街はもう終わりだな、っていう人もいました」と当時を思い出し、寂しそうに話す祥子さん。その言葉がショックで、それならば私たちは元気なうちはずっと続けていこう、とその時心に誓ったそうです。


子供たちの想い出に残るような町でありたい

鈴木由紀夫さん・祥子さんご夫婦(写真3)
ご主人の由紀夫さん

広野町で子育てを経験してきた祥子さんは「広野町は自然が豊かで子供たちをのびのび育てられる」と言います。またこれからのお店については、「これからも子どもたちの思い出に残るような店、そして町にしていきたいですね。」
広野町が大好きなご夫婦は、町民の心に灯をともすような明るい笑顔で今日もお店で出迎えてくれています。

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