住民同士、スポーツを通じて繋げていきたい

大和田幸弘さん(写真)

NPO法人 広野みかんクラブ事務局長 大和田 幸弘さん

震災の少し前に広野町にUターンした大和田さん。昔からバレーボールやサッカー、陸上をやっていた彼が、子供からお年寄りまで楽しみながらスポーツができる環境づくりを目指す活動をしている広野みかんクラブで、働くようになったのは自然な流れだったのかもしれません。


住民の方々が、スポーツ大会で楽しんでいる姿を見るのがやりがい

大和田幸弘さん(写真1)
MIKANカップ フットサル大会に出場の皆さん

「震災後しばらくは、避難先で活動をしていました。子供が遊ぶ場所が無く、笑顔もあまり見られなかったような状況でしたので、子供たちが集まれる場所を作ってあげて、そして子供たちから“楽しかった”って言ってもらえたのがすごく嬉しかったです」と話す大和田さん。その後、広野町に戻ってきましたが、なかなか町内での活動が出来なかったそうです。「でも少しずつ人が戻ってくるようになり、町内で子供から大人まで思い思いのスポーツを楽しみ、そして大会に参加してもらえる。そういうのを見て、やりがいを感じつつ、楽しいなと思ってやってます。」震災で一旦リセットされた広野町のスポーツ活動。様々な活動により、昔のようなスポーツが盛んな町に戻ってきたと実感しているそうです。


小さい町のクラブだからこそ目が届きやすい

大和田幸弘さん(写真2)
クラブチーム 少年剣道部

「広野みかんクラブの特徴は、一人ひとりに目が届きやすく、互いに協力し合って大会やイベントの運営を行うなどアットホームな雰囲気で活動ができるところです。小さい町のクラブならではですね。」町で職員や指導者を見かけると「コーチ!」と子供たちから声をかけられるそうです。「体育館やグラウンドなど各スポーツ施設も充実していて、管理もクラブが町から委託を受けています。スポーツをするにはとても良い環境なのが広野町です。」


やりたいことが何でもできる町

「何かやりたいことがある方にとって広野町は最適な町だと思います。良い意味で何もない町だから」と笑う大和田さん。「なので、何かをやるにしても自分が最初、やりたいこと、こういうふうにしていきたい、こういう町にしたい、っていう夢、ビジョンを持った方にはうってつけですね。そういう方に来ていただいて一緒に盛りあげられればと思います。」


スポーツを通して、実現したいこと

大和田幸弘さん(写真3)
広野町駅伝チーム

「移住される方が増え、高校の開校もあり、住民同士の繋がりにちょっと希薄な部分が出てきてしまったと感じています。私たちみかんクラブがスポーツを通じて、そういった方たちと既存の町民を繋げていき、コミュニティ形成の手助けなどの役割を担っていきたいです」。大和田さんも、広野町の中高生と一緒に駅伝を走っています。「市町村対抗駅伝を目標に練習をしていて、近年は上位に入賞できるようになるくらい成長したんですよ。みんなで集まって練習することがとても楽しいようで、仲間で切磋琢磨し、“入賞”という目標をもって活動することにやりがいを感じているようです。応援してくれる町民もたくさんいて声をかけてもらったりすると地域の温かさを感じますね。」大和田さん自身も時に活動に参加し、繋がりを生みだす、そういった事に深いやりがいを感じながら広野みかんクラブを運営されています。

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