平成29年1月1日 年頭のごあいさつ

ページ番号1002039  更新日 2022年2月10日

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新年のごあいさつ(平成29年1月) ふる里復興・再生「前進の年」

謹んで新年のごあいさつを申し上げます。年頭に当たり町民の皆さまには、今年1年のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げますとともに、平素から町政全般にわたり深いご理解と温かいご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、公設商業施設「ひろのてらす」やテナントビル「広野みらいオフィス」の開所により、町の様子が様変わりする中、第2期災害公営住宅をはじめ、津波被災地区である下浅見川地区と下北迫地区の町道や日の出橋の整備など、復興事業を加速化し、除染や環境放射線モニタリング事業、町民バス・スクールバスの運行、JR利用運賃助成制度などに加え、生活再建支援として広野町電気・水道料等生活支援給付金支給事業、早期帰還・生活再建支援事業(地域振興券の発行)、事業再開・帰還促進事業(プレミアム付商品券の発行)など、町民の幸せな帰町に向けた事業を展開いたしました。また、恒例となった広野町4大イベントや国際フォーラムをはじめ、ひろのウィンターフェスティバル、NHKのど自慢、人形浄瑠璃「山椒太夫」、五社山登山、広野スタイルを開催するなど、町内がにぎわう行事を数多く開催し、交流人口拡大を図るべく国内外へ「広野町の元気」を発信することができました。一方、大規模地震に伴う原子力災害を想定し、福島県と田村郡小野町の協力を得て、原子力防災訓練および津波避難訓練を実施し、速やかに広域避難等ができるよう訓練を行いました。先月7日には、広野駅東側地区で整備が進められてきた防災緑地と、これと並行して再整備が進められてきた県道広野小高線(通称・浜街道)の広野工区の供用が開始されるなど、復興道路整備事業と合わせ、本町の復興・再生が大きく進展した1年でありました。
私が平成25年12月に町長に就任してから3年が経過しました。振り返りますと、一昨々年は、被災の町から歴史と文化を継承し、新しい町、希望の光がきらりと光る町を創っていくために「希望の年」、一昨年は、復興・再生の種が芽吹き、育つように「成長の年」、昨年は、町の復興・再生が弾みをつけて加速化するよう「躍動の年」としました。本年は、町の復興・再生が、より着実に前進し、より大きく成長して発展するよう、ふる里復興・再生「前進の年」と展望し、一歩一歩着実に復興への歩みを力強く前進していきます。町民の皆さまの帰町にあたっては、私達の希望であるふる里広野町での震災前の生活を取り戻すため、「いのちを守り、人を活かし、未来をつくる町」を標榜し、取り組んでいきます。「いのちを守る」とは、保健・医療・福祉の充実だけでなく、自然環境の回復や放射線知識の普及浸透を成し得ていくことであり、「人を活かす」とは、広野町に集う人々がふる里の町づくりに参画できる仕組みづくりや交流の場を設けることであり、「未来をつくる」とは、広野町ならではの教育環境の整備や異文化との積極的な交流を成し得ていくことであると考えております。これらの施策により、より一層町民の皆さまの「幸せな帰町」に向けて、新しい価値観に基づく新しいまちづくりに産学官金労言連携のもとで全力を尽くしてまいります。
東日本大震災と原子力災害から7年目を迎え、広野町は様々な復興事業により大きく変わろうとしています。このような中、人・もの・情報をつなぎ、広野町ひいては双葉地方を元気で活力ある地域とするため、子どもの歓声とともに町民が積極的に関わり協働による新たな時代を拓いていかなければなりません。そして、地域の祭りや伝統芸能の再開、文化活動などの推進を図り、地域の人材育成、地域社会の活性化、青少年の健全育成、高齢者の社会参加などにつなげ、町民の皆様の絆をより一層深め、「心の復興」を成し得ていきたいと存じます。
帰還の節目の春を迎える本年が、皆さまと共に明るい希望に向けて歩みを進める年となるよう心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。

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