平成29年6月15日 町政経過報告

ページ番号1002036  更新日 2022年2月10日

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平成29年第2回広野町定例会 町政経過報告(抜粋)

総務課

平成29年度より、町民目線で分かり易い行政組織を実現するべく、行政機構改革を実施いたしました。役場職員一体となり士気向上に努め、町民から見て分かり易い行政組織との両立を図ります。これに伴い、フロア配置も変更することとなりましたが、町民への事前の周知徹底を図り、混乱もなく、各課業務を遂行しております。
4月27日、広野町公民館大会議室において平成29年度行政区長会議を開催し、各担当課長が平成29年度の重点事業などを行政区長に説明し、事前に頂いていた行政区長からの要望・質問事項に回答いたしました。
これまで東日本大震災以降、町からの広報紙などの配布については、避難世帯単位に月2回、行政情報などを各戸に郵送しておりましたが、今後の広報紙などの配布の在り方については、震災前と同じ行政区回覧の方法に戻す方針を説明し、行政区長の承諾を得ることができました。行政区回覧を始める時期については、準備期間を設け、平成29年7月から実施いたします。
6月3日から4日の日程で、第32回広野町民号を「世界遺産平泉・南三陸と志戸平温泉ふれあいの旅」と銘打って、実施いたしました。町民約180人の参加を得て、親睦と融和を図り、親交を深めるふれあいの旅を楽しむことが出来ました。これを契機に、避難により希薄になっていた住民同士の交流が再開し、コミュニティの再生へと繋がることを期待しております。

復興企画課

3月11日広野町中央体育館において、広野町復興イベント「ふるさと復興、再生への祈り」を開催いたしました。当イベントは、「祈り」をテーマとして、オペラ、尺八、仏教音楽声明の奏者が出演、共演し、多くの聴衆を魅了しました。また、特別ゲストとしてジャーナリストの下村満子様にご来場いただき、「祈り」についての所感をお聴かせいただきました。
4月1日、復興交付金事業により平成27年度から整備を進めていたJR常磐線を跨ぎ、広野駅西口と東口を結ぶ歩道橋「未来のかけ橋」が完成し供用を開始いたしました。この歩道橋は、非常時には避難通路としても利用でき、新たな地域コミュニティの再生につながるものと期待しております。
5月3日には二ツ沼総合公園において、ふれあいフェスタを開催いたしました。当日は、お笑いライブショーやマル・バツクイズ大会、各出店者による飲食物・雑貨などの販売を行い、天候にも恵まれ、家族連れを含め約2000人の方にご来場いただき、連休にふさわしいイベントとして楽しんでいただきました。また、吉野復興大臣も当イベントにご来場いただき、広野町を始め、被災地の復興に全力で取り組んでいくとの力強いお言葉をいただきました。
5月10日、総務省被災地域情報化推進事業を活用し、「ふくしま未来テレワークおらげ」を整備していたところですが、この事業の円滑かつ確実な事業展開を推進するため「広野町テレワーク推進協議会」を立ち上げました。当事業は、子育てのために働きたくても働けない方などへの就業支援であり、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を提供するものであります。
5月11日、下浅見川本町地区に、将来にわたり震災の記憶を風化させることなく後世に伝え、災害からの確実な復興を記念するため平成28年度復興交付金事業で整備していた震災記念公園内の「東日本大震災記念碑」の除幕式を、復興庁福島復興局長をはじめ、議員ご臨席のもと厳粛に執り行いました。
5月21日、大臣就任以降2度目となる吉野復興大臣のご来町をいただき、役場にて黒田議長ご臨席のもと、町の現状を説明し、13項目にわたる要望書を大臣に提出いたしました。要望に対し吉野復興大臣からは、「地元選出の大臣として広野町の復興を全力で支援していく」とのお言葉をいただきました。
5月24日、当町において以前から交流があった静岡県伊東市と自治体間の「友好都市協定」を黒田議長立ち会いのもと伊東市佃市長と締結いたしました。本協定の締結により、文化交流はもとより多岐にわたる交流を深め、ふるさと復興を加速化いたします。
同日公民館において早稲田大学環境総合研究センターによる「ふくしま広野未来創造リサーチセンター」の開所式ならびに記念シンポジウムが開催されました。早稲田大学環境総合研究センターが福島の復興を大きなテーマとして、広野町を拠点に5年間、双葉郡や浜通り全体を広域的にとらえ、産業・雇用などの社会システムのあり方の研究や、イノベーション・コースト構想の推進にあたり課題となっている人材の確保、育成に取り組むため、地元高等教育機関およびふたば未来学園高校との連携を目指すことを目的に設置されるもので、二ツ沼総合公園パークギャラリーに設置いたします。
広野駅東側ホテル整備事業につきましては、公募選考されたスターリングパートナーズ合同会社は、本年7月のホテル建設着工に向け準備を進めておりますが、新たに現地法人「ひろのプログレス合同会社」を設立しホテルを運営していくこととなります。このホテル事業の経済効果や雇用の拡大などを町の地域振興に繋げるため、地域と連携した事業展開を基本とする協定をひろのプログレス合同会社との間で締結いたしました。

健康福祉課

医療環境向上推進事業につきましては、地域の医療環境の向上を図り、町民への質の高い生活環境を提供するため、6月1日より町内医療機関に対する町単独の支援事業として「救急患者受入支援事業」および「休診日医療体制整備事業」を開始いたしました。
保健事業につきましては、震災以降、活動を休止しておりました保健協力員・母子推進員の活動を再開いたしました。4月1日付で10人の方を委嘱し、乳幼児健診をはじめ町の保健事業にご協力をいただき、地域住民に対する保健事業の円滑な運営を図っていきます。
5月8日、帰町した皆様が、これまでの避難生活によるストレスと、帰町してからの様々なストレスなどを要因とする健康被害が心配されることから、保健師および管理栄養士が、各地区集会所で開催される「地区のつどい」に出向き、生活習慣の見直しと改善に向けた健康教室を実施いたしました。本年度においても、昨年度同様、各地区に月2回出向き、健康教育を実施いたします。
5月10日から、運動不足の解消を図り、心身ともに健康で楽しく健やかな生活を送るため、スポーツインストラクターが運動指導を行う「元気アップ教室」を保健センターにおいて、開始いたしました。教室は午前の部、午後の部、夜間の部で年間累計61回開催いたしますので、沢山の皆様が、健康増進のため、参加されるよう周知を図ります。
福祉事業につきましては、3月末の応急仮設住宅などの供与終了にともない、各応急仮設住宅より町や病院、商店間を運行していました福祉バスが終了したことから、要介護者など公共交通機関などの利用が困難な方のため、既存の外出支援サービスを拡充し、町内、いわき市内および楢葉町・富岡町の病院・公共施設などへの外出支援を実施しております。町内居住の障がい者・障がい児の皆様の施設への通所につきましては、郡内の施設の多くが再開しておらず、いわき市内の施設の利用に頼っている状況であります。このことから、町内居住で、いわき市までの送迎が困難な皆様のため、専門の移送事業者に委託する移動支援事業を開始いたしました。
介護予防事業につきましては、要介護状態を防ぐための事業として、町老人クラブと連携し、昨年度より導入した「いきいき100歳体操」は、住民主体で手軽にできることから大変な好評を得ました。昨年は、各地区の老人クラブの内6団体が取り入れ約90人が参加しました。本年度は、さらに5団体での導入を図り、町民の健康寿命を延伸し、高齢者のいきいきしたまちづくりを進めます。

こども家庭課

本年4月より、こども家庭課は、こども家庭係およびこども育成係の2体制でスタートいたしました。
こども家庭係では、保健センターと連携し、4月27日に離乳食教室、5月2日には乳幼児健診を実施し、25人の参加がありました。
5月17日、郡内の避難住民も対象とした2歳児相談会を当町において開催いたしました。
6月1日、「広野町要保護児童対策地域協議会」の実務者会議を開催いたしました。当日は、福島県浜児童相談所のご協力により児童福祉法の1部改正にともなう主な改正点について講義をして頂き、関係者間の情報共有を図りました。
こども育成係では、4月4日、保育所および児童館の入所・入館式を行い、保育所に21人、児童館に77人の子どもたちを迎えました。児童館では屋根の大規模改修や大型遊具の設置のため、行動範囲が制限されていましたが、工事が終了し、子どもたちが以前にも増して元気に過ごしています。
4月25日、「広野町子ども・子育て支援会議」を開催し、新たな委員へ委嘱状を交付し、今後2年間にわたり「広野町子ども・子育て支援事業計画」の見直しなどについてご意見を伺うこととしております。
認定こども園の整備につきましては、昨年度まとまりました基本設計に基づき、4月20日に実施設計を発注し、関係各課との協議を進めております。4月4日に保育所および児童館、4月18日に幼稚園の保護者の皆様に認定こども園の基本設計概要についてご説明いたしました。

環境防災課

3月27日、役場屋上にLED防災情報表示システムが完成し、Jアラートからの緊急情報を自動的に表示させるなど、情報発信の多様化を図りました。平常時においては、地域住民に行政情報を表示し、生活の利便性向上を図っています。
4月1日、災害廃棄物などの仮設減容化処理施設の解体業務に着手しました。解体業務は、今年度中に完了する予定です。
4月6日から15日までの「春の全国交通安全運動」期間中、役場前国道6号交差点や駅前交差点において、双葉警察署および富岡地区交通安全協会広野分会のご協力をいただきながら、朝の通勤通学時間帯に交通事故防止および挨拶運動を実施いたしました。役場前交差点においては、交通教育専門員による交通安全指導を開始いたしました。
広野町安心・安全ネットワーク会議は、4月6日と5月17日に役場前国道6号交差点、駅前交差点、桜田交差点、下北迫お地蔵様付近で交通立哨を実施し、安全運動を呼びかけました。4月24日、安心・安全ネットワーク会議では、会員の事務所や宿舎に提示する看板のデザインを決定いたしました。
4月14日、多くの来賓のご臨席をいただき、消防団第3分団屯所開所式を執り行いました。第3分団屯所は、駅東側地域の防災・防火の拠点として鉄骨2階建てで、消防団員が安心して業務を遂行できる仕様といたしました。
4月14日、総合グラウンドにおいて、多くの来賓のご臨席をいただき、広野町消防団、婦人消防隊、東京電力広野火力発電所自衛消防隊の参加の下、「春季検閲式」を行い、通常点検および機械器具点検、小隊訓練を実施いたしました。
5月2日、浪江町の帰還困難区域で発生した山林火災において、富岡消防署からの要請を受け、当町消防団で常備している「背負い式水のう」34台を貸与し、火災鎮火の一助となりました。
6月13日、広野町、富岡地区交通安全協会広野分会、広野町警戒パトロール隊、広野町安心・安全ネットワーク会議の連名で双葉警察署長に横断歩道の設置など広告安全に関する要望書を提出いたしました。

産業振興課

4月7日、平成29年度水稲作付けをする農家を対象として育苗・施肥・田植え後の管理についての資料を送付し、稲作りの参考として活用いただくよう農家の皆様にお願いいたしました。本年度の作付面積については、約164ヘクタールになると見込んでおり、今後、作付けされた水田の現地確認を行い、集計作業を行います。
5月25日、昨年に引き続き原子力被災12市町村農業者支援事業説明会を開催し、支援内容の説明と農業者支援事業申請希望者との個別相談を行い、農業支援事業が円滑に申請できるよう取り組みました。

建設課

「防災拠点道の駅ひろの」整備につきましては、東日本大震災と減痔力発電所の重大な事故から7年目を迎え、当町は、様々な復興事業により大きく変わろうとしており、ひと・もの・情報をつなぎ広野町を、そして双葉地方を元気で活力のある地域とするため、町民が積極的に関わる「協働」での整備を基本とし、平成29年3月21日に開催いたしまいた、道の駅ひろの基本計画書伝達式における「道の駅整備検討報告書」を踏まえ、庁内プロジェクトチームにおいて具体化を図り、推進協議会などの設立を考慮し、民意の合意形成を図りながら進めていきます。
また、道の駅計画区域内の土取り事業計画につきましては、公設の土取り場として位置づけ、広野町以北の災害復旧事業・復興事業などの盛土材として活用を図っていきます。また、暫定の造成により平地となった場所を地域振興施設や防災交流広場としての計画により、今後、計画区域内事業用地の買収や物件移転補償契約、林地開発の許可申請を進めます。土取りの着手時期については、国道6号からの出入り口を確保のうえ本年度内を予定しています。
5月28日、昨年に引き続き、地域住民と河川愛護団体などによる河川環境の保全・再生への取り組みを積極的に推進するとともに、町民の皆様の河川愛護意識を醸成することを目的とし、広野町クリーンアップ作戦を折木川、浅見川、北迫川流域で実施いたしました。避難先からも多くの町民や福島県、河川愛護団体関係者参加のもと、ふるさと広野の河川清掃作業をしていただきましたことに対し、衷心より御礼を申し上げます。今後もふるさとの復興再生と河川環境の保全、きれいな町づくりに努めます。

学校教育課

4月6日、広野小学校・広野中学校において、震災後5回目の入学式が行われ、小学校21人名の児童・中学校31人の生徒が新1年生として入学いたしました。小学生の全児童は143人、中学校の全生徒は83人となっております。
4月7日、広野幼稚園において、入園式が行われ、14人の園児が新たに入園し、現在54人が就園しております。
小中学校のスクールバスの運行につきましては、昨年度に引き続き4月6日から朝夕12コースで運行を実施しており、135人の児童生徒が広野小・中学校への通学に利用しており、徒歩通学は38人となっております。
5月2日、幼稚園、小・中学校において、地震、および原子力災害を想定した「幼小中合同防災教室」を実施いたしました。訓練にあたりましては、児童生徒の引き渡しについて、引き渡しカードを使っての訓練など、保護者を含めての連絡体制を確認いたしました。
5月20日、広野小学校の運動会が開催されました。本来の校庭での運動会も今年で3回目となり、児童たちは、教師の指導の下、練習の成果をしっかり出し切り、最後まで頑張りました。ご家族共々、思い出に残る大変貴重な1日を過ごすことができました。

生涯学習課

日本の伝統文化に親しむことを目的に小・中学生を対象とした子ども茶道教室を二ツ沼総合公園清明館において4月29日より開催しております。この子ども茶道教室には小学生を中心に12人の申込みがあり、今後、12月まで毎月1回開催し茶道の基本を学びます。
生涯学習事業の一環として、5月16日より町内在住・在勤の方を対象に手芸教室など6つの教室を開講いたしました。各教室には合わせて76人が参加して来年3月まで開催いたしますが、技術の向上を図りながらも、参加者同士で交流を深めるなど、地域コミュニティの場としての役割も担っています。

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