平成30年3月11日 町長メッセージ

ページ番号1002030  更新日 2022年2月10日

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東日本大震災から7年を迎えて “日本一元気な町づくり”へ

東日本大震災及び原子力災害から7年を迎えることとなりました。この大震災により今日に至るまで尊い命をなくされた方々に対して、深く哀悼の意を表しますとともに心よりご冥福をお祈り申し上げます。
私は全身全霊をささげ、ふる里の復興・再生、町民の皆さまの「幸せな帰町」に向けて全力で取り組んできました。本町は、「いのちを守り、人を活かし、未来をつくる町」を標榜し、復興に向け着実に歩みを進めています。これまで、除染や環境放射線モニタリング事業、災害公営住宅整備事業、公設商業施設整備事業等により生活環境の回復を着実に進めるとともに、避難により希薄となった町民同士の絆の再生に積極的に取り組んできました。津波被害を受けた広野駅東側では、高さ8.7mの防潮堤と10.7mに嵩上げした県道広野・小高線、幅50mの防災緑地が2Kmにわたり整備されました。また、テナントビル「広野みらいオフィス」やIT関連企業、医療施設、集合住宅が新たに立地するとともに、広野駅の東西を結ぶこ線人道橋「未来のかけ橋」や町道下浅見川線、高萩・田中線、久保田1号線が全線開通し、街並みが大きく変貌を遂げ、復興の拠点としての環境整備が整いつつあります。
このような中、昨年、継続実施している“童謡のまちづくり”が、避難生活を余儀なくされた町民のふる里を想う心を醸成したことや童謡文化の継承に努めてきたことが評価され、日本童謡協会から童謡文化賞を受賞し、町の歴史に大きな喜びと誇りを刻みました。さらに、教育環境、子育て環境を充実させ、将来を担う子どもたちをしっかりと育成するため、早稲田大学、東日本国際大学、福島工業高等専門学校の研究拠点を誘致しました。今後、この研究拠点を中心として、ふたば未来学園、広野小・中学校、地域の皆様と連携を図りながら、復興・再生から創生へと向かう事業を創出していきます。
8割を超える町民の皆さまが帰町した中、これまでの避難生活により心身の健康を崩された方や被災により生活に要する経済的負担に不安を抱えている方が見受けられるとともに、未だ800人を超える方々が町外で生活している厳しい現状にあります。生活再建を果たすためには、経済的な自立と生活の安定が重要であり、医療や介護の一部負担金や保険税・保険料の免除措置や高速道路無料化措置の継続、プレミアム付商品券の発行等により、町民の皆さまの経済的負担を軽減させ生活再建の下支えとするほか、ふる里で安心して暮らしていけるよう「医」・「職」・「住」の確立を図り各種施策を進めていきます。
双葉地方が将来にわたり持続可能なまちづくりを成すためには、双葉郡8町村の広域連携により各町村が支え合っていくことが重要であります。本町は、ふたば未来学園高等学校の開校や、帰還困難区域の被災された方のための復興公営住宅の開設、復興事業等の従事者を受け入れていることを踏まえ、新たな共生社会の実現を図り、“双葉地方の復興を支える拠点”としての役割を果たしていきます。
これまで取り組んできた町の復興・再生を新しい広野町の「創生」へと進化させ、本年を“ふる里復興・創生「邁進の年」”と位置付け、より力強く前進していきます。「継往開来」を胸に“日本一元気な町づくり”を掲げ、震災からの復興が前進し、再生から創生へと新たな価値観のもと新しいまちづくりに向け邁進してまいります。
国の復興・創生期間が終わるまで三年となりました。町の復興・創生と町民の生活再建をさらに前進させるため、まさに今が正念場であります。日々、環境が変化している中で、町民の皆様の声を真摯に受け止め、復興・創生を成し遂げるべく、今後のまちづくりを力強く進めてまいります。
皆さま、町政への一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

平成30年3月11日

広野町長 遠藤 智

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