平成30年1月1日 年頭のごあいさつ

ページ番号1002031  更新日 2022年2月10日

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新年のごあいさつ(平成30年1月) ふる里復興・創生「邁進の年」

謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
年頭に当たり町民の皆様には、今年1年のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げますとともに、平素から町政全般にわたり深いご理解と温かいご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、広野駅東側と西側を結ぶこ線人道橋「未来のかけ橋」や県道広野・小高線に接続する町道下浅見川線、町道高萩・田中線が全線開通し、復興の拠点としての環境整備が整いつつあるなか、ふる里復興・再生に向けて継続実施している“童謡のまちづくり”が、避難生活を余儀なくされた町民の皆様のふる里を想う心を醸成したことにより、日本童謡協会から童謡文化賞を受賞しました。童謡「とんぼのめがね」が生まれ、唱歌「汽車」の舞台であることから、童謡文化の継承に努めてきたことが評価されたもので、広野町が受賞したことは、町の歴史に大きな喜びと誇りを刻みました。また、町民同士の絆の再生や交流人口の拡大を図るため、町の4大イベント(サマーフェスティバル、童謡まつり、秋まつり、ふれあいマラソン)のほか、震災後初となる集団対抗パークゴルフ大会を開催しました。更に、教育環境、子育て環境を充実させ、将来を担う子どもたちをしっかりと育成するため、早稲田大学、東日本国際大学、福島工業高等専門学校の3つの高等教育機関の研究拠点を誘致しました。研究拠点を中心としてふたば未来学園、広野小・中学校、地域の皆様と連携を図りながら、復興・再生から創生へと向かう事業を創出していきたいと思います。11月には、平成31年4月の開校を目指し「ふたば未来学園中学校・高等学校」の新校舎の起工式が行われ、本格的な整備に着手するなど、未来へつながる事業がスタートした一年でありました。
私は、これまで取り組んできた町の復興・再生を、新しい広野町の「創生」へと進化させ、ふるさとの歴史・伝統・文化を継承しながら新しいまちづくりを進め、「いのちを守り、人を活かし、未来をつくる町」を標榜し、本年を“ふる里復興・創生「邁進の年」”と位置付け、“日本一元気な町づくり”を目標に掲げて着実に力強く前進していきたいと思います。
8割を超える皆様が帰町した中で、これまでの避難生活により心身の健康を崩された方や被災により生活に要する経済的負担に不安を抱えている方が見受けられると共に、約1千名の町民の皆様が町外で生活している厳しい現状にあります。長期間にわたる避難から生活を落ち着かせるためには一定の期間が必要であることから、医療や介護の一部負担金や保険税・保険料の免除措置や、高速道路の無料化措置を引き続き継続するよう国に対して強く訴えていきます。町民の皆様の生活再建を果たすためには、経済的な自立と生活の安定が重要であり、プレミアム付商品券の発行を32年度まで継続して取り組み、町民の皆様の経済的負担を軽減させ、生活再建を下支えしていきます。
町政運営の5つの柱である「生活再建」・「安心」・「教育」・「発展」・「情報」を基本として、町民の皆様が、ふるさと広野町で安心して暮らしていけるよう『医』・『職』・『住』の確立を図ることが、ひいては被災地双葉地方の復興・再生を支える拠点となるものであり、確実に一つひとつの施策を進めていきます。
東日本大震災並びに原子力災害から6年9ヶ月が過ぎ、節目となる震災後 10年目が近づいている中で、復興・創生に向けた取組みが正念場となります。
広野町の復興に向け「継往開来」を胸に、全国の皆様からご支援をいただいている真心に応えるべく、震災からの復興が前進し、再生から創生へと新たな価値観のもと新しいまちづくりに向け邁進していきます。
本年が、皆様とともに明るい希望に向けて歩みを進める年となるよう心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。

平成30年1月1日

広野町長 遠藤 智

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