令和2年1月1日 年頭のごあいさつ

ページ番号1002021  更新日 2022年2月10日

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新年のごあいさつ(令和2年1月) ふる里復興・創生「飛翔の年」

謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
年頭に当たり町民の皆様には、今年1年のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げますとともに、町政全般にわたり深いご理解と温かいご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、未来を託す子どもたちの健やかな成長を育む幼保連携型認定こども園「ひろぱーく」が開園し、若い世代が安心して子育てできる環境を整えることができました。
小・中学校においては、徒歩通学が再開され、町内いたるところで元気な子どもの姿を目にすることが多くなり復興を実感できるようになりました。
ふたば未来学園中学校・高等学校が地域に開かれた学び舎として新校舎が完成し、中高一貫校として開校し新たな門出を迎えました。一人一人が思う存分志を持って大いに学び活躍して頂きたいと思います。
中央台地区は、小学校、児童館に加えこども園が開園し、県立ふたば未来学園の開校、築地が丘の広野中学校を含めた新たな「教育の丘」が形成され約900人の子どもたちが元気に就園・就学しております。
広野駅東側開発第二期で計画しております57区画住宅整備では開発事業者を選定し、若者世代の移住・定住人口の拡大に向けて取り組んでいるところです。
平田村及び西会津町と「浜・中・会津友好交流協定」を締結し、これまで培ってきた親善関係を基に教育・文化・産業などの幅広い分野で交流し、三町村の発展につなげるとともに、大規模災害発生時に備え、地域の異なる浜・中・会津それぞれに位置する三町村が協力体制を構築し、町民の皆さまの安心・安全の確保に努めて参ります。
福島復興のシンボル「Jヴィレッジ」が震災から復興拠点としての役割を果たし全面再開しました。併せて、JR常磐線では21年ぶりに新設された「Jヴィレッジ駅」が開業し、町の更なる交流人口拡大、賑わい創出が飛躍されることを期待しております。
5月1日「平成」から「令和」へと新しい時代の幕開けとなりました。新天皇が即位され新しい元号「令和」の出典となりましたのは万葉集の梅花の歌の序文と言われています。当町にも二ツ沼に万葉の歌碑があることから、歌碑の前に「梅の木」を記念植樹しました。
町の新たな特産品として期待される広野産バナナの初収穫を迎えることができました。バナナのネーミングを募集し、その中から名称は「朝陽に輝く水平線がとても綺麗なみかんの丘のある町のバナナ」に、愛称は「綺麗」と決定しました。町復興のシンボルとして県内外に発信し、農業の再生に向けて大きく弾みを付けたいと考えています。
2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、当町はアルゼンチン共和国の「復興ありがとうホストタウン」として登録され、同じく登録された楢葉町、川俣町と共にブラインド・サッカーアルゼンチン代表チームを招聘し、広野小学校、ふたば未来学園高校生徒ブラインド・サッカーを通し交流を深め、東京オリンピック・パラリンピックに向けて機運醸成を図りました。
秋の台風19号、21号による豪雨は、日本各地に大きな爪痕を残し、町内において人的被害はありませんでしたが、各地区で浸水、土砂崩れ等の災害が発生しており災害復旧に向け懸命に取り組んでいるところであります。甚大な被害を受けたいわき市に対しましては、5000本のペットボトルを支援物資として届け、役場、公民館及び振興公社において給水活動の支援を行いました。人的支援につきましては、町職員及び社協職員による罹災証明の申請受付業務、災害ボランティア運営業務及び保健師業務の支援を行ったところであります。
今年、町は、町政施行80周年を迎えます。先人の歩みに思いを寄せ、復興を成し遂げ更なる発展を目指して参ります。また、東日本大震災並びに原子力災害からまもなく10年という節目の年を迎えようとしております。同時に、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催の年であります。3月には聖火リレーが開催され、Jヴィレッジが全国の出発点となり、当町では復興のシンボルである、ふたば未来学園を出発地とし、広野駅前を到着地とするルートが発表されました。聖火リレーにおいては、全国の皆様からの支援に対する感謝と感動の思いを1つにつなぎ、世界の方々に伝えるとともに、広野町の現在の復興の躍動する元気な姿を届けたいと思います。
ふるさと広野町の歴史、伝統、文化に対する誇りを胸に、本年を“ふる里復興・創生「飛翔の年」”と位置づけ、これまで取り組んできた町の復興・再生を、新しい広野町の「創生」へと進化させ、新しいまちづくりを進め、生活再建を念頭に安心・安全なまちづくりに向けて着実に前進して参ります。
町民の生活再建のため、医療や介護の一部負担並びに保険税・保険料の免除措置や高速道路の無料化措置を引き続き継続するよう強く求めていくとともに、プレミアム付商品券の発行を継続して取り組んでいきます。子育て支援では、新たに作成した子ども子育て支援事業計画に基づき町の未来を託す子どもたちの健やかな成長を育む土台作りを進めていきます。
町民の健康管理につきましては、昨年から50歳以上の方を対象に新たに胃の内視鏡検査を実施し受診率アップに努め胃がん対策を強化していきます。
「福祉のまちづくり」宣言を踏まえ、住み慣れた地域でより長く生活を送れ、高齢者に優しい町づくりを目標に掲げ、地域が抱えている医療・介護・福祉の様々な課題に対し迅速かつ適切に対応するため「広野町地域包括ケアシステム」構築の確立ぬ取り組んでいきます。
雇用の創出につきましては、広野駅東側開発地区、広野工業団地及び産業団地への積極的な企業誘致を推進していきます。
本年はJR常磐線が仙台までの運行を再開させることが決まり、東京オリンピック・パラリンピックの開催と併せて、ふるさと復興を内外にアピールする絶好の機会と捉えています。広野駅周辺では、若者定住の鍵となる住宅開発や双葉地方の南の玄関口にふさわしい駅舎等の改修を実施します。ふるさと福島広野会の発足をはじめとし、町民一人ひとりが、ふるさとに誇りを持ち、ふるさとを守り育て、魅力ある町を目指す飛躍の年となるよう取り組んで参ります。
新しい広野町の“創生”に向け「継往開来」を胸に、全国の皆様からご支援をいただいている真心に応えるべく、困難な課題に挑戦し、新しい時代の共生社会の実現に向けて着実かつ確実に前進して参ります。
本年が、皆様とともに明るい希望と夢に向かって、飛躍の年となるよう心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。

令和2年1月1日

広野町長 遠藤 智

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