平成27年8月26日 広野町町制施行75周年記念式典 式辞

ページ番号1002052  更新日 2022年2月10日

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本日ここに広野町町制施行75周年記念式典を挙行いたしましたところ、公私共にご多用の中、多数のご来賓の皆さまならびに町民の皆さまのご臨席を賜り、心より御礼申し上げます。
東日本大震災と原子力災害により、全町民がふる里・広野を離れてから5度目の夏を迎え、私たちは何よりも、これまでに温かいご支援を賜りました全国の皆さまへの感謝の念に堪えないところであり、とりわけ、厳しい避難生活を乗り越え、今こうして古里へ戻り、新しい価値観に基づく新しい時代のまちづくりを進めることができますのも、避難所を設置いただきました小野町、平田村、石川町、浅川町、いわき市、三郷市の皆さま、二次避難所としてお世話になりましたホテル、旅館の皆さま、地権者の皆さまならびに共に復興への道を歩む双葉地域の皆さまより賜わりました多大なる心温まるご支援に、重ねて厚く感謝申し上げます。本日の式典を通し、真心への感謝の意を町内外にお届けし、復興に向けて新たな一歩を踏み出したいと存じます。皆さまに、日々刻々と変化する社会環境の中、復興へと歩む広野町の姿を目にしていただき、皆さまとの絆をさらに深めることができますことは、とりもなおさず、私たちにとってこの上ない喜びであります。
長きにわたる幾多の苦難とともに、村の形成から126年、町制施行から75年という記念となる年を迎え、先人が培ってきた大切な歴史に思いをはせ、それぞれの時代を懸命な努力により創り上げてこられた先人のご尽力に対し、心より敬意を表し、「継往開来(けいおうかいらい)」の言葉を胸に刻み、帰還という希望をかなえるために、新しい道を前進する中で生じる難題の解決に向け、挑戦し力強く取り組んでまいります。
町制75年の歴史は、時代は昭和から平成へ、20世紀から21世紀へと替わり、現在、未曽有の原子力災害からの復興という新たな転換期に直面しております。国・県のご指導・ご支援を賜り復興に取り組むところ、町は本年を“ふる里復興・再生「成長の年」”と位置づけ、希望に向けてまいた種が大きな実を結ぶように、一歩一歩復興への歩みを着実に進めております。東日本大震災後初めてとなる「ふれあいの旅・広野町民号」の運行、サマーフェスティバルを震災前の開催地である「二ツ沼総合公園」での実施、「広野“ふる里ふれあい”マラソン」をはじめとする各種イベントの開催を通じ、全町民の避難によって分断されたコミュニティーの再生を図り、「ふる里で震災前と同じ生活を送りたい」という希望をかなえてまいりたいと存じます。本年春には、県立ふたば未来学園高等学校が開校し、双葉地域をはじめとする未来を担う子どもたちが大きな一歩を踏み出されました。広野町役場前への公設商業施設や広野駅東側へのオフィスビルの建設など、広域的な復興に向けたリーディングプロジェクトを推進し、魅力あふれる「ふる里・広野」を創造し、皆さまとともに、子どもたちの未来へ届けてまいりたいと存じます。
この記念すべき日に私たちは、双葉8町村の皆さまとともに、町民の皆さまとの絆をより一層深め、全国の皆様からご支援をいただいている、その真心に応えるべく、夢と理想を堅持しつつ、さらなる復興へと取り組む決意を新たにするものであります。新時代の新たな価値観に基づく双葉の地域創造に向け、力強い一歩を踏み出し邁進(まいしん)することをお誓い申し上げます。
結びに、町民の皆さまならびに本日ご臨席の皆さまより賜りましたご理解とご協力、ご支援に対し心より感謝・御礼を申し上げ、町制施行75周年を迎えての式辞とさせていただきます。

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