平成26年6月15日「広野」からのメッセージ(国際シンポジウム「広野町から考える」)

ページ番号1002623  更新日 2022年2月10日

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『広野』からのメッセージ 平成26年6月15日(暫定版)
国際シンポジウム「広野町から考える」 避難先からの”幸せな帰町”に向けて

この度、私たちは広野町に集い、平成23年3月11日の東日本大震災とそれに引き続く東京電力福島第一原子力発電所の事故により避難を余儀なくされた人たちが、広野町への帰町を自ら選択されるような“幸せな帰町”を実現するために、何が求められるのかを内外の専門家たちと一緒に考えました。
その上で、私たちは次のような共通の理解に達しました。

  1. 昨日(6月14日)、高久仮設住宅、常磐迎仮設住宅の集会所で避難者との対話集会を開催し、次のことが最も重要であると学びました。
    家族の中で意見を交わす、町民同士が素直に話をする、町民と行政が本音で話をすること。
  2. 本日のパネル・ディスカッションを通じて、次のことが重要と学びました。
    1. あらゆるステーク・ホルダーがお互いに本音の声を交換できる場をつくること。
    2. 時間をかけ、市民が主体的に関わるなかで事業などを進めること。
  3. この度、世界の避難者や難民の実態を具体的に聞き、あらためてその多様な拡がりを学びました。一つ一つの事例ごとに、異なる課題を抱えているようにみえるものの、その根底には、例えば世代間の対話の重要性など、共通する要素も数多くあると受け止めました。
    このため、今後ともこのようなシンポジウムを繰り返し広野町で開催することは、単にFUKUSHIMA(福島の原発事故の被災地)のためだけでなく、世界の避難者の問題に取り組むうえで大きく貢献できることを知りました。
  4. ”幸せな帰町”と復興を図るためには、子育て世代の視点を取り入れていくことが極めて重要と改めて学びました。そして、その実現には、「子育て世代の女性」が、主体的に参画し、活発に活動されることが肝要であり、また、それを可能にする環境を整えることの重要さを知りました。今後はその実現に向けてより一層の努力をいたします。
  5. この度のシンポジウムの開催を機に、広野町が内外の知の交流の場となるように、文化豊かで感性に溢れた町づくりを目指し、広野町のみならずFUKUSHIMA(福島の原発事故の被災地)全体の復興に向け、世界の英知を結集できるように全力をつくします

私たちは、本日のシンポジウムで得られた結果を踏まえ、それぞれが自分で出来ることについては、その実現を目指して取り組んでいくことといたします。
また、この国際シンポジウムでは、世界の多様な事例を学びあうことが極めて有意義であることを学びました。このため、この広野町に集った私たちは、本日の国際シンポジウムを踏まえ、さらに発展させるべく、出来る限りの努力を続けます。

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