町長からのごあいさつ

アクセスありがとうございます。
謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
年頭に当たり町民の皆様には、今年一年のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げますとともに、町政全般にわたり深いご理解と温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、福島県において固定開催となりました「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)男子サッカー競技」が7月から8月にかけてJヴィレッジを中心に開催され、全国52チームの選手やスタッフ、多くの観客の皆様にお越しいただき、大会を盛会裏に終えることができました。全国より参加された選手の皆様が“サッカーの聖地”Jヴィレッジで躍動する姿から勇気と感動をいただきました。広野町にはJFAアカデミー福島や県立ふたば未来学中高一貫校など、スポーツ界におけるプロ選手を目指して活動する生徒が夢に向かって日々精進しております。インターハイの開催は、町のスポーツ振興にとって大きな力になるものと期待しております。
町内でのイベントにおきましては、8月の「広野サマーフェスティバル2024」、9月の「ふたばワールド2024inひろの」、10月の「第27回ひろの童謡(うた)まつり」、「広野スタイル2024」、11月の「ひろの秋祭り」など、多くのイベントが開催され、たくさんの笑顔、喜びに包まれました。双葉郡8町村を回り、平成25年以来、約11年ぶりに広野町の二ツ沼総合公園で開催された「ふたばワールド」は、震災・原発事故により避難した住民の絆を繋ぐとともに、新たに移住された方々や双葉地域に思いを寄せる方々との交流を通して、双葉地方の更なる振興が図られました。「ひろの童謡(うた)まつり」では、平成30年の「童謡のまち」宣言、令和4年の兵庫県たつの市との「日本一の童謡の里づくりのまち」共同声明、令和5年の「ひろの童謡の日」記念日登録を経て、27回目を迎えた音楽祭が盛大に開催されました。先人が築き上げた歴史、伝統、文化を継承し、童謡が生まれた美しい里山、田園を渡る風、清らかな水を未来に繋ぐとともに、更なる“童謡の継承”と“新たな童謡の発信”に、より一層の振興を進めてまいります。
広野町は、豊かな自然環境を守り受け継いでいくことを念頭に、昨年秋、自然豊かな里山のある情景から生まれた童謡「とんぼのめがね」、その舞台となったまちの米農家が豊かな土壌と清らかな水で丹精込めて育てた特別栽培米を「とんぼのめがね米」と名付けました。広野産特別栽培米のブランド化を図るとともに、ふるさと納税制度を活用して全国に“東北に春を告げるまち広野”をPRしてまいります。本年5月には「第36回巨木を語ろう全国フォーラム福島・広野大会」の開催を予定しており、フォーラムを通して、東日本大震災を乗り越えた経験とともに、森林の大切さや美しい里山の魅力を全国に発信し、自然環境保全のための普及啓発を図ってまいります。
広野町は、平成23年9月30日に緊急時避難準備区域が解除され、この日から町民一人ひとりが納得して帰還する「幸せな帰町」を捉え、インフラの復旧、商業施設の整備、医療福祉施設の整備、教育環境の体制整備等、生活環境を一つひとつ整え、町民の生活を守るための取り組みを加速させ、令和3年1月には町民帰還率9割を成し得ることができました。被災地復興の展望に向け、令和5年9月30日に制定された「広野町復興創生の日」を念頭に、復旧から再生、第2期復興創生期間を刻み、復興・創生へと希望に満ちた未来社会の創造に邁進してまいります。
本年、広野町は町制施行85周年を迎えます。ふる里広野町の歴史、伝統、文化に対する誇りを胸に、本年を“ふる里復興・創生「漸進(ぜんしん)の年」”と位置付け、ふる里の歴史・伝統・文化を継承しながら、医療福祉、教育の充実、地域経済の更なる発展、福島国際研究教育機構と連動した復興人材の育成、原子力事故からの新たな時代の防災に強い“安心・安全な共生のまちづくり”に向け、町民の皆様とともに新たな未来創造を展望してまいります。
広野町の復興・再生は、国内、国際社会より多くの温かいご支援、ご厚情を賜り、着実に復興の歩みを進めてまいりました。震災から第2期復興創生期間を歩み、福島の復興に向けて、国をはじめとする関係機関と強固な結束、相互連携を図り、これまでご支援を賜りました皆様へ感謝の念を持ち、福島復興を成し遂げる決意を持って取り組んでまいります。
本年が、皆様と共に明るい夢と希望に満ちた幸せな年となるよう、心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
令和7年1月1日
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